- COLUMN
- 四季の不調について
何かをした気になるというtherapy
寝た気がしない。
睡眠時間はいつも通りなのに、すっきりしない。
秋という季節のせい?と思っていたがいつもの秋対策をしてもなかなか今年はダメそうだ。
思いつく限りのセルフケアをしたところで、考えるのをやめもういっそダラダラとこのままにしようと決めた。
そう、丸ごと受け入れようと。
あれこれやるのも疲れてしまう時は、とにかく無になって休んでみる。
なかなかできない自分の最近の新しい心掛け。
先日、映画を一本寝る前に見た。
映画を見ることに最近は腰が重く、
とにかく睡眠第一の生活を送ってきた。
どうせ眠りが浅いなら…と気になっていた映画から一つ見てみることにした。
睡眠時間はやっぱり少なくなったが翌日、
あれ?
なんだかスッキリしている。
そのことにとても驚いた。
どうしてだろうと考えて、
「その気分」になったことが要因なのでは?と考えだした。
映画を見て、旅をした気分になった。
登場人物に感情移入してその人になった気分になった。
そういった、気分の体感。
その気持ちになることで、ここ最近使われていなかったらしい心や頭の細胞が刺激されて
例えるなら筋トレしたりお風呂に入った後全身の巡りが良くなるように、丸ごと循環したからなのだろうか。
分からないのだが、
とにかくとても自分がスッキリとしていて
実際の睡眠時間は多くないけれどその時間は、私を確実に「寝た気」にした。
気持ちの体感で、何かをした気になること。
これは意思を持って何かをした時に得られる達成感の様なものとはまた異なるもの。
例えば、その気になったからお菓子を作ってみた。形になるし、出来上がりに達成感はあるけれど自分の意思で作った割には疲れる時がある。
無理やり満足させようとしている自分が見え隠れする時もある。
実際に行動に移さずとも、
自分に何かを「した気にさせてみる」ことは
リフレッシュには良いのかもしれない。
映画は自然と何かをした気にさせてくれる、
気分の体感をさせてくれる優しい手段だなと思い、本もそうかもしれないと書きながら気がついた。
なんだかその優しさはtherapyの様に感じる。
身体を動かさずとも、心が動くことで身体に影響を与えることができるのだと感じる出来事だった。
心が病んでしまったら、体も病んでしまうことはよく見られるしフォーカスされがちだけれど
心が身体に良い影響を与えることだって、出来る。
久しぶりに読みたくて最近本ばかりストックされていることや、月初めにぐっときた好きな10月のイラストを思い出し少しリンクを感じて。
私の心は欲していたのかな、、と考えた10月と11月の始まり。
どれだけ学んでも、知識を入れても自分の取り扱いは毎回試行錯誤で正解がある様でない。
でも、だから時には面倒で発見があって
常日頃とても面白い。
イラストは、湯浅のぞみさんの10月のイラスト。
添えられた言葉も素敵なので、インスタグラムを是非覗いてみてください。