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植物オイルの話
今日は年末年始に試していた植物オイルの話を。
気温が下がり、乾燥も進むこの時期。
長男の練習後のアフターケア(マッサージ)をしながらマカダミアナッツオイルの実験をしていました。(テニスを週6〜7日しています)
野外テニスで真冬はあかぎれ、表面が割れるほどの乾燥肌の長男の手と脚(乾燥レベル強←これ、なかなかない出会えない最強レベルなのです)
マッサージついでにマカダミアナッツオイルのみを塗布して様子をみさせてもらうことに。
パルミトレイン酸を多く含むマカダミアナッツオイル。
人の皮脂の中に10%以上あるというその脂肪酸は、皮膚の再生に大きな役割を果たします。
30歳を過ぎると徐々に減っていくため補う形で上手に使うと良いオイル。
人間の皮膚と非常に良く似た成分をたくさん含むのだから、さぞかし肌馴染みもよくマッサージに使いやすいのでは?と思いきや
いつもスイートアーモンドオイルの方が使用感が好みで(個人的に)
サロンでも使用する時は、
スイートアーモンドオイルをメインにマカダミアナッツオイルを使用する時はブレンドして使用していました。
スイートアーモンドオイルは、高浸透の他に肌を柔らかくする効果もあることが使いやすさに繋がっていると思います。
結果的に息子の今回の砂漠肌にも、
やはり普段のスイートアーモンドオイルの方が
使いやすかったのですが
マカダミアナッツオイル単品は使い続けると肌弾力が増してきました。
ふくふくとした質感は他にはないマカダミアナッツオイルの良さ。
(ちなみにナッツ系のオイルは、アレルギーのある方は注意です。確認を)
これは乾燥肌にはほとんど言えることなのですが、事前に肌に水分を入れることで(しっかり浸透させることで)かなりオイルは馴染みが良く使い易くなります。
化粧水のプロセスを踏むお顔などには使いやすいオイルかもしれません。
(たっぷりの水分で表面のキメを整えることで油分を受け入れやすくします)
ベストな用途を自分の中で見出していても、
ケースバイケース?
と未だたくさんの実験をこんな感じで繰り返しています。
(マニアック過ぎやしないか書いていて心配ですが、続けます。)
私の石鹸作りに欠かせないアボカドオイルも、非常に栄養価と保湿力が高く皮膚組織の活性化に一役買いますが
香りと粘性が強めなため久しく遠ざかっていた素材でした。
オイルの数字の化学組成やセオリーはありますが、
実際に使い、様々なケースや形で試しながら
理解を深めて
どの様に使うのが1番そのオイルと植物の良さを発揮できるのかを
へ〜、とかほ〜とか言いながら考えることは
幸せで大切なプロセスの一つです。
食用オイルに通じるところもあり、自宅でもキッチンで併用している植物オイルもあるので
様々なオイルの特性を知り、賢く楽しく選んで頂ける知識になれたら良いなと思います。
※写真は、オーダーのマカダミアナッツオイルを配合したエイジングクリーム。
小さな小瓶の少ない量だからこそできる
贅沢な精油や材料の使い方。
ネロリやローズ、フランキンセンス。
ちょっと特別なベルガモットも。
高価な精油は、きちんと理由もあり効能も私はしっかり感じます。
しみ、しわ、くすみアタックに。
浸透良く、べたつかずを叶える要はマカダミアナッツオイルとスイートアーモンドオイル。
クリームに欠かせない乳化剤は天然成分でも添加物なので最低限に抑えるため、空気を入れながら水分としつこく攪拌。
結果、スフレの様な質感に。
私自身の普段のスキンケアは、化粧水とたまの美容液で油分を使わないため製作は未知の領域。
とても心躍りました。難しいほど燃えます。
お客様に触れ、肌を見せて頂いているからこそその方に寄り添ったものが作れるなと感じています。
サロンはお休みしていますが、大切に書き込んできたカルテを見ながらオーダーはコミュニケーションを取りながら製作しています。