noteを始めようと思いますと宣言して1ヶ月。

 

自分が思ったことを書き留めていた文章を

誰かに向けたものにしようとした時に

いつもの様に度々読み返していたら

怒りや悲しみ、そういったエネルギーの方が強い気がしてきて。

いつにも増してシリアスというか、なんだか切羽詰まっている。

 

私はそれを伝えてどうしたいんだろう？

何を伝えたいんだろう、と考え始めた。

 

誰かに向けた言葉、にすることをこんなにも考えたことはたぶんなくて。

よく思われたいとかではなく

それは願い、のようなものに近いのだと何ヶ月か考えている内に気がついた。

見知らぬ誰かが目にしてくれた時にどんなものが残ってほしいか

たぶんそれはこのような世相にならなければ考えなかったと思う。

それは受け取る人にお任せすればいいと思いながら今までは書いていた。

一定の覚悟を持ちながら。

 

でも、今はそこに何か「希望」が含まれていて欲しいと私自身が思っている。

共感の心地よさもある。

でもね、って考えてしまう。

だから書けなくなる。

一人だって、二人だって目に触れるものに人数は関係ない。

自分のために書くだけじゃない、誰かに向けた意味を考えている。

 

 

少し

 

見えてきたのは分からないこと、疑問に思うことを一緒に考えたいなぁ、

考えを聞いてみたいなぁという気持ちと

希望や理想はもっと個人で違っていて良いのになという強い想い。

 

何日か経って考えたことがあって、誰かに話したくなったりしたらそれも聞いてみたいなという気持ち。

 

つまり、私は話がしたい。

 

今までの生活のバランスが崩れて、新たな価値を作っていこうとよく言われているけれど

それって自分の中にまずは求めていかないと

見つからないよなって思う。

誰かの中にはない。

分かってはいたけど、今回は掘り下げてもまだ分かったことと分からないことがごちゃまぜになっている。

まずは自分の中に求めても自分の中に求めるただそれだけでは見つからない、わからないんだ。

 

そこで圧倒的に人と会話する機会が減ってしまったのだと、はたと気がつく。

 

(今さら？というツッコミが遠くから聞こえる…)

 

一人が大好きなのにそうだったんだ、と本当に驚いてしまったのも事実で…。

 

人と話すことでまた、自分に戻ってまた掘り下げて…そんなことを繰り返してゆっくりと見つかるものなのかなぁと考えたりしている。

 

だから書いて私自身も新しいバランスを見つけていきたいと思っている。

 

ブレないバランスが既にもともとある人もいて

でも、そんな人ばかりじゃないはずで

自分の周りにいる大切な人はブレない自分の様ではないかもしれないという当たり前のことも忘れがちになっている様に感じていて。

 

独りよがりにならないようにやっぱり話をしなくちゃって身近な関係を見ていて密かに思っている。

 

「ねぇ、あなたはどんなことを感じたの？」

 

SNSについてずっと考えていた時に、大坂なおみさんが今年のUSオープン優勝インタビューで記者に逆質問した言葉にとてもはっとさせられた。

 

今年のUSオープンで彼女は、出場した7試合全てでコートへの入場時に過去に黒人差別によって亡くなった方の名前が書かれたマスクを付けていた。

アメリカを中心に始まった Black Lives Matter 運動に関して積極的に淡々と静かに、でも意志を持った表情と背中で行動する姿はとても印象的だった。

 

インタビューの最後にインタビュアーから、

 

“what was the message you wanted to send?”

(あなたが伝えたかったメッセージは何だったんですか？）と聞かれ

 

“well, what was the message that you got? That was more the question. I feel like the point is to make people start talking.”

(うーん、あなたはどんなメッセージを受け取りましたか？それがより問題です。私は、人々に会話を始めてもらうことがポイントだと感じているの。)

 

と答えた。

 

自由に想ったことを個人が発信したり発言できる場。

どうしてこんなに窮屈なんだろう。

 

今年は様々な悲しいニュースもあって

攻撃ではなく、議論にはなっていかないのは

どうしてだろう？と考えていた。

 

彼女が記者に問い返した優勝インタビューで気がつくことができた。

 

そうだ。

 

あなたはどう思う？

 

noteはそんな気持ちで始めたい。

読んで感じたこと、湧いた気持ちが

陰でも陽でも

読んでみて触れてみて

どうしてそう思うのか、自分を掘り下げる何かになれたら嬉しい。

 

縁あって読んでくれた誰かに届くようにもう少し向き合い言葉にしたいです。